2010年 03月 23日
すきすき週間 |
宮崎県小林市の三松小学校では、毎年2月、一風変わった宿題が出される。それは親子で毎日1分間ギュッと抱きしめ合って、感想文を提出するというもの。親子のスキンシップを促すため、2004年から始まった。
NHK にっぽん紀行「宿題は親子でギュッ~宮崎・小林市~」
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20100323/001/21-1930.html
野生の動物達は常に危険と隣り合わせなので、生まれて数時間で歩く事がめずらしくないけれど、人間は1年近く掛かる上、自分で食事するのですら数年を要します。
人間ほど”進化”の過程で”弱体化”した動物もめずらしいのではないかと常々思うのですが、その過程が”進化”として必要だったように感じてもいます。
精神分析家のウィニコットは以下のように言ったそうです。
赤ちゃんを抱きしめるホールディングを重視して育児をすることが、子供に『自分は親から大切にされている。産まれてきたこの世界に自分は祝福されている』という基本的信頼感を発達させる。
■宝
「大切にされている」「必要とされている」という安心感は、生存の根幹を成す重要な感覚で、私が”性善説”を採るのも、基本的信頼感なくして社会が成り立たないからです。特に現代のように複雑な社会性を持つようになると、自分の代用になるものが溢れ、時に自分を見失いがちになってしまいそうになるのも仕方がないと感じますが、そんな時代にあって、今回の三松小学校の”一風変わった宿題”は、とても興味深い取り組みです。
自我が目覚め始めた時にもう一度スキンシップを図り、再び「大切にされている」「必要とされている」という安心感を呼び戻し、社会の中で共生するための基本的信頼感を確立するためには、必要なステップと思います。
子供と意思の疎通が上手くいかなくなった時、言葉より抱きしめる行為が有効であるとはよく聞く話ですし、私は痴呆の始まった父に対し、口では荒れてしまう時など時々同じ事をしますと落ち着いてくれます。
『子供は宝』
番組の最後で親からの感想文の中にこうありましたが、やはり人はそれだけで祝福されている宝だと思います。
*************
今日生まれたあなたも、「大切にされている」「必要とされている」という安心感を親や廻りからいっぱい受けてきたことでしょう。また、それと同時にあなた自身が親や子供、廻りに対して同等以上に、「大切にしている」「必要としている」という安心感を与えています。
「おめでとう!」&「ありがとう!」
NHK にっぽん紀行「宿題は親子でギュッ~宮崎・小林市~」
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20100323/001/21-1930.html
野生の動物達は常に危険と隣り合わせなので、生まれて数時間で歩く事がめずらしくないけれど、人間は1年近く掛かる上、自分で食事するのですら数年を要します。
人間ほど”進化”の過程で”弱体化”した動物もめずらしいのではないかと常々思うのですが、その過程が”進化”として必要だったように感じてもいます。
精神分析家のウィニコットは以下のように言ったそうです。
赤ちゃんを抱きしめるホールディングを重視して育児をすることが、子供に『自分は親から大切にされている。産まれてきたこの世界に自分は祝福されている』という基本的信頼感を発達させる。
■宝
「大切にされている」「必要とされている」という安心感は、生存の根幹を成す重要な感覚で、私が”性善説”を採るのも、基本的信頼感なくして社会が成り立たないからです。特に現代のように複雑な社会性を持つようになると、自分の代用になるものが溢れ、時に自分を見失いがちになってしまいそうになるのも仕方がないと感じますが、そんな時代にあって、今回の三松小学校の”一風変わった宿題”は、とても興味深い取り組みです。
自我が目覚め始めた時にもう一度スキンシップを図り、再び「大切にされている」「必要とされている」という安心感を呼び戻し、社会の中で共生するための基本的信頼感を確立するためには、必要なステップと思います。
子供と意思の疎通が上手くいかなくなった時、言葉より抱きしめる行為が有効であるとはよく聞く話ですし、私は痴呆の始まった父に対し、口では荒れてしまう時など時々同じ事をしますと落ち着いてくれます。
『子供は宝』
番組の最後で親からの感想文の中にこうありましたが、やはり人はそれだけで祝福されている宝だと思います。
*************
今日生まれたあなたも、「大切にされている」「必要とされている」という安心感を親や廻りからいっぱい受けてきたことでしょう。また、それと同時にあなた自身が親や子供、廻りに対して同等以上に、「大切にしている」「必要としている」という安心感を与えています。
「おめでとう!」&「ありがとう!」
by DEPTH-TRUCT
| 2010-03-23 00:00
| 雑 記