2005年 10月 29日
三浦篤正氏の個展 |
昨日打ち合わせの帰りに、私のお気に入りのアーティスト(造型作家)の”三浦篤正(みうら あつまさ)氏”の個展に行ってきました。
今回は左のような作品。このブログに記載させていただくと言う事で、本人からお写真を頂戴致しました。ありがとうございました。
三浦氏に感じるのは”存在感”。それは圧倒的な”力”ではなく”時間”。我々生物が生まれる遥か以前より存在したのではないかという”蕩々(とうとう)とした時間=存在感”。
それはその形が我々のすぐ側に普通にあるのに普段は見えなくて、こうして目の前にすると、いままで我々人間を、地球を見守り続けてきたのではないかという存在感を彼の作品には感じています。
私にしてみれば、以前 三重県の美術館で観た”清水九兵衛”氏以来の存在感なのです。
■ヒラメキの先
昨日はいろいろ話をさせていただきましたが、もともとは平面だったそうですが、徐々に今のような立体になった事。このきしめんを小さくしたような細かな木を、にかわで重ねて立体を作り、”ブルー”で色付けして作品にする。それ事態は「ヒラメキです。」と彼は言いますが、それを存在感のあるものに仕上げる事は別問題だと思うのです。
建築士である私も毎回違うものを提案しますが、ヒラメキはもちろんありますし、大切ですが、それは”アイディア”のようなもの。じつはその”アイディア”を存在感あるもの、できれば”蕩々(とうとう)とした存在感”まで持っていく、煮詰めて解放する事が大切で、建築士に求められている重要な部分だと思うのです。
■美術の回帰
いま彼は名古屋近郊の小さなお寺で、本道の修復工事に関わっています。その天井に彼の作品を入れようと言うのです。彼は言います「多くの美術は寺社から生まれました。」と。その意味で彼のような現代作家が修復工事に関わる事は”原点回帰”とも言えると思います。
現在 本格的な修復工事は莫大な予算と時間を要しますが、当時はそれが当たり前にある技術と嗜好でした。ただ今となってはその現実味はありません。
今この修復プロジェクトには他にも作家が参加してるらしく、現代的な取り組みとして大いに興味をそそります。
それは伝統工法も踏まえつつ、現代的な良い部分も取り入れて、いま現在の建物をつくる様なものだと思うのです。伝統的なお寺を”形のみコンクリートに置き換える”よりも遥かに”文化”として意味のあることのように思えますし、何より今を生きている証しだとも思います。
**********************
以前に私も小さいのを2点程買い求め、そのうち1点はお客さまの新築祝いに送らせていただきました。美術品がそうしてもっと気軽に楽しみたいものです。
今回はもう今日29(土)で終わってしまいますが、三浦氏の作品はウエストベスギャラリーコヅカで見る事ができますので、一度拝見して見てみては如何でしょう。
今回は左のような作品。このブログに記載させていただくと言う事で、本人からお写真を頂戴致しました。ありがとうございました。
三浦氏に感じるのは”存在感”。それは圧倒的な”力”ではなく”時間”。我々生物が生まれる遥か以前より存在したのではないかという”蕩々(とうとう)とした時間=存在感”。
それはその形が我々のすぐ側に普通にあるのに普段は見えなくて、こうして目の前にすると、いままで我々人間を、地球を見守り続けてきたのではないかという存在感を彼の作品には感じています。
私にしてみれば、以前 三重県の美術館で観た”清水九兵衛”氏以来の存在感なのです。
■ヒラメキの先
昨日はいろいろ話をさせていただきましたが、もともとは平面だったそうですが、徐々に今のような立体になった事。このきしめんを小さくしたような細かな木を、にかわで重ねて立体を作り、”ブルー”で色付けして作品にする。それ事態は「ヒラメキです。」と彼は言いますが、それを存在感のあるものに仕上げる事は別問題だと思うのです。
建築士である私も毎回違うものを提案しますが、ヒラメキはもちろんありますし、大切ですが、それは”アイディア”のようなもの。じつはその”アイディア”を存在感あるもの、できれば”蕩々(とうとう)とした存在感”まで持っていく、煮詰めて解放する事が大切で、建築士に求められている重要な部分だと思うのです。
■美術の回帰
いま彼は名古屋近郊の小さなお寺で、本道の修復工事に関わっています。その天井に彼の作品を入れようと言うのです。彼は言います「多くの美術は寺社から生まれました。」と。その意味で彼のような現代作家が修復工事に関わる事は”原点回帰”とも言えると思います。
現在 本格的な修復工事は莫大な予算と時間を要しますが、当時はそれが当たり前にある技術と嗜好でした。ただ今となってはその現実味はありません。
今この修復プロジェクトには他にも作家が参加してるらしく、現代的な取り組みとして大いに興味をそそります。
それは伝統工法も踏まえつつ、現代的な良い部分も取り入れて、いま現在の建物をつくる様なものだと思うのです。伝統的なお寺を”形のみコンクリートに置き換える”よりも遥かに”文化”として意味のあることのように思えますし、何より今を生きている証しだとも思います。
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以前に私も小さいのを2点程買い求め、そのうち1点はお客さまの新築祝いに送らせていただきました。美術品がそうしてもっと気軽に楽しみたいものです。
今回はもう今日29(土)で終わってしまいますが、三浦氏の作品はウエストベスギャラリーコヅカで見る事ができますので、一度拝見して見てみては如何でしょう。
by DEPTH-TRUCT
| 2005-10-29 12:56
| 雑 記