2006年 03月 10日
江南ボクシングジム |
高校時代のクラスメートで同じ剣道部だった友人は、高校を卒業して暫くして何故か急にボクシングを志し東京へと旅立ち、かなりの減量の末、新人戦の決勝まで行ったのですが、そこで負けて「面白くない。」と即引退。
その後はコーチ(東京の角海老ボクシングジム)として後進の育成にあたり、何人もの日本チャンピオンを輩出する名コーチだったそうですが、もう随分前に親の実家の岐阜に帰ってきていました。
そんな彼が満を持して自分のジムを造ると言うので電話があったのは昨年の秋。場所の選定から物件の物色、内装工事や看板までほとんどが彼の教え子の力を借りて造られました。もちろん予算に余裕がある訳もなく、私はと言えば、全体のマスタープラン&設計までのお手伝い。普段は監理のない仕事は受けないのですが、そこは同級生ですからね。
と言う訳で 『江南ボクシングジム』OPEN!!
*******************
ダイエット ┓
ストレス発散 ┃
健康促進 ┣ まずは見学!!
選手希望 ┃
初心者&経験者 ┛
PRICE
男性:入会金/15000円
月会費/10000円
女性:入会金/10000円
月会費/ 7000円
OPEN
月〜金:PM1:00
〜PM10:00
土曜日:PM1:00
〜PM 7:00
日祝日:PM1:00
〜PM 5:00
*******************
■詳しくは以下まで■
『江南ボクシングジム』
愛知県江南市宮後町王塚133
電話:0587-54-9998
*******************
もともと15年以上前の倉庫。もちろんローコストなので外観はシャッター部分に壁と開口を設けたのみ。もちろんこの面だけ塗装をやり直しました。
床から30cm持ち上げたリングをその開口部に持ってきて、ボクシングジムらしさを演出。更衣室の壁面を木にする事で内部の白と対比を計り、サンドバックを吊す鉄骨の赤とともにアクセントをつけました。
また、プラン的にはシャワーユニットを効率良く納める事で更衣室を最小限に抑え、ジム面積を確保。トイレはそのままに、水廻りもまとめて給排水のロスを最小限にしコストダウンを計りました。
じつは今回でボクシングジムは2軒目。なかなか出会えない物件だけにリングなどかなり面白いのです。もともと参考にした岐阜のプロ要請ジムではリングに畳を敷いていたのですが、長年の使用で”へたれ”ていましたので、畳を用いない工夫をしたり、表面のキャンパス地やその間に敷くフェルトを選定したりして、独自の仕様にしてあります。
が、今回は監理をしていないため、結局畳に変更されていました。
そんな中、この計画で一番気を使ったのは、鉄骨と土間コンクリートの納まりでした。もともと古い倉庫でしたが、いただいた当時の図面には土間コンクリートの厚みも鉄筋量も不明でしたので、建てた建設会社に問い合わせをするとやっぱり不明確なのです。
なので、鉄骨のベース部分をやや大きめに設計をしました。何故なら、サンドバックを叩く振動などで土間コンクリートにヒビがはいると、おそらく土間コンクリート下に湿気止めの”防湿シート”の布設がないものと思われたので、地面から湿気が入り込み、最悪、無垢の床材を膨張させ、床面が膨らむ、盛り上がる恐れが懸念されたからです。
と同時にせめてベースの部分だけでも、軽度のひび割れ程度(ヘアクラック程度)であれば対応できるように塗膜防水をするようにし、施工者サイドに十分にその意味を説明しました。
小さな物件ではありますが、考える事は他にもたくさんあるのです。同級生の教え子達は彼等なりに一生懸命にものづくりに参加し、手作りのジムは出来上がりました。なかなか上出来です!
そんな教え子を持つ彼はなかなか幸せものですね。羨ましく、心地のいい風景でした。
ボクシングジムを造りたい方は是非御相談ください・・・でも、もうそんな機会はないかもしれないなー。
その後はコーチ(東京の角海老ボクシングジム)として後進の育成にあたり、何人もの日本チャンピオンを輩出する名コーチだったそうですが、もう随分前に親の実家の岐阜に帰ってきていました。
そんな彼が満を持して自分のジムを造ると言うので電話があったのは昨年の秋。場所の選定から物件の物色、内装工事や看板までほとんどが彼の教え子の力を借りて造られました。もちろん予算に余裕がある訳もなく、私はと言えば、全体のマスタープラン&設計までのお手伝い。普段は監理のない仕事は受けないのですが、そこは同級生ですからね。
と言う訳で 『江南ボクシングジム』OPEN!!
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ダイエット ┓
ストレス発散 ┃
健康促進 ┣ まずは見学!!
選手希望 ┃
初心者&経験者 ┛
PRICE
男性:入会金/15000円
月会費/10000円
女性:入会金/10000円
月会費/ 7000円
OPEN
月〜金:PM1:00
〜PM10:00
土曜日:PM1:00
〜PM 7:00
日祝日:PM1:00
〜PM 5:00
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■詳しくは以下まで■
『江南ボクシングジム』
愛知県江南市宮後町王塚133
電話:0587-54-9998
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もともと15年以上前の倉庫。もちろんローコストなので外観はシャッター部分に壁と開口を設けたのみ。もちろんこの面だけ塗装をやり直しました。
また、プラン的にはシャワーユニットを効率良く納める事で更衣室を最小限に抑え、ジム面積を確保。トイレはそのままに、水廻りもまとめて給排水のロスを最小限にしコストダウンを計りました。
じつは今回でボクシングジムは2軒目。なかなか出会えない物件だけにリングなどかなり面白いのです。もともと参考にした岐阜のプロ要請ジムではリングに畳を敷いていたのですが、長年の使用で”へたれ”ていましたので、畳を用いない工夫をしたり、表面のキャンパス地やその間に敷くフェルトを選定したりして、独自の仕様にしてあります。
が、今回は監理をしていないため、結局畳に変更されていました。
そんな中、この計画で一番気を使ったのは、鉄骨と土間コンクリートの納まりでした。もともと古い倉庫でしたが、いただいた当時の図面には土間コンクリートの厚みも鉄筋量も不明でしたので、建てた建設会社に問い合わせをするとやっぱり不明確なのです。
なので、鉄骨のベース部分をやや大きめに設計をしました。何故なら、サンドバックを叩く振動などで土間コンクリートにヒビがはいると、おそらく土間コンクリート下に湿気止めの”防湿シート”の布設がないものと思われたので、地面から湿気が入り込み、最悪、無垢の床材を膨張させ、床面が膨らむ、盛り上がる恐れが懸念されたからです。
と同時にせめてベースの部分だけでも、軽度のひび割れ程度(ヘアクラック程度)であれば対応できるように塗膜防水をするようにし、施工者サイドに十分にその意味を説明しました。
小さな物件ではありますが、考える事は他にもたくさんあるのです。同級生の教え子達は彼等なりに一生懸命にものづくりに参加し、手作りのジムは出来上がりました。なかなか上出来です!
そんな教え子を持つ彼はなかなか幸せものですね。羨ましく、心地のいい風景でした。
ボクシングジムを造りたい方は是非御相談ください・・・でも、もうそんな機会はないかもしれないなー。
by DEPTH-TRUCT
| 2006-03-10 10:53
| 建築雑記