2007年 03月 26日
能登半島地震 |
日曜日の朝、ゆっくり寝ていた私はあまりの揺れに目が覚めた。ゆっくりと大きい揺れに真面目に恐ろしかった。借家の我家はこの辺りでも古い長家。ここに住んで20年弱、こんなに揺れたのは初めてでした。
震度3の割に揺れたのは建物の固有周期と地震波が近かったため。同じ震度でも揺れ方は違うのです。大きくゆっくり水平に長い間揺れていました。
我家にはおそらく、柱と柱の間にある斜材の”筋交い(すじかい)”が入ってなくて、柱を水平に貫通する”貫(ぬき)”が入っているはずです。
一般でいう木造とは、この”筋交い”などで壁に強度を持たせますが、”貫(ぬき)”は、所謂『伝統工法』として扱われます。破壊時だけを考えますと、限界をこえると一気に破壊するのが”筋交い”で、”貫(ぬき)”の方が木組み部分で揺れを吸収する”ねばり”があって、軸組みを一気に壊れにくくしています。
ただし、一般的に柱が細すぎて、最低でも5寸以上が必要のようです。確かに御多分に漏れず、古い我家の柱は見事に細く、仕事も見るからに…。まあ、借家で2階建てで前後に庭もあって、値段が安いので文句も言いませんが、大家さんはあまり当てに出来ないので自力で何とかしなくては・・・。
今回被害が大きかった穴水町辺りは古い建物が多く、屋根なども重い瓦屋根が多く倒壊していたようです。また、老人の割合いも高く不安も多いのでしょう。住宅の復旧が大変なのは神戸の地震や新潟を見てもお解りだと思います。
戦後の復興に際し、住宅に絡む産業構造が肥大して多くの人を住宅が支えねばならなくなり、その分コストが上がったのも原因のひとつだと考えています。もちろん、相応に質もよくなりましたが、”過剰”とも時折感じたりしています。この辺りの”住宅の対価”も心地のいい風景を描きにくくしているのでしょう。その意味でも、もっと簡易にできてもいいと思います。
今回被災した皆様が一刻も早く、元の安心した生活が送れますことを願っています。
震度3の割に揺れたのは建物の固有周期と地震波が近かったため。同じ震度でも揺れ方は違うのです。大きくゆっくり水平に長い間揺れていました。
我家にはおそらく、柱と柱の間にある斜材の”筋交い(すじかい)”が入ってなくて、柱を水平に貫通する”貫(ぬき)”が入っているはずです。
一般でいう木造とは、この”筋交い”などで壁に強度を持たせますが、”貫(ぬき)”は、所謂『伝統工法』として扱われます。破壊時だけを考えますと、限界をこえると一気に破壊するのが”筋交い”で、”貫(ぬき)”の方が木組み部分で揺れを吸収する”ねばり”があって、軸組みを一気に壊れにくくしています。
ただし、一般的に柱が細すぎて、最低でも5寸以上が必要のようです。確かに御多分に漏れず、古い我家の柱は見事に細く、仕事も見るからに…。まあ、借家で2階建てで前後に庭もあって、値段が安いので文句も言いませんが、大家さんはあまり当てに出来ないので自力で何とかしなくては・・・。
今回被害が大きかった穴水町辺りは古い建物が多く、屋根なども重い瓦屋根が多く倒壊していたようです。また、老人の割合いも高く不安も多いのでしょう。住宅の復旧が大変なのは神戸の地震や新潟を見てもお解りだと思います。
戦後の復興に際し、住宅に絡む産業構造が肥大して多くの人を住宅が支えねばならなくなり、その分コストが上がったのも原因のひとつだと考えています。もちろん、相応に質もよくなりましたが、”過剰”とも時折感じたりしています。この辺りの”住宅の対価”も心地のいい風景を描きにくくしているのでしょう。その意味でも、もっと簡易にできてもいいと思います。
今回被災した皆様が一刻も早く、元の安心した生活が送れますことを願っています。
by DEPTH-TRUCT
| 2007-03-26 23:23
| 建築雑記