《幸吉座》 |
古典芸能が老舗の料亭で現代アートと共演。壇ノ浦 舟弁慶 耳無し芳一、古典の怪談話が現代にいかに蘇るのか興味津々だ。^_^
《幸吉座》
10/7金曜日
会場・主催:賀城園
〒456-0021
名古屋市熱田区夜寒町16番22
◉昼の部
開場:11時〜
開演: 12時〜
会食: 13時〜
◉夜の部
開場:17時半〜
開演: 18時半〜
会食: 19時半〜
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私はなぜ日本文化が気になるのか
■虫の声
夜も耽ると虫の音が秋の訪れを知らせてくれる季節になってきました。
日本人はこの虫の音(虫の声)を、秋の訪れと風流に詠んだ。虫時雨(むししぐれ)などは日本人の琴線に触れるほどの心地よさがある。
■日本人の感性
日本人には独特の感性があった。
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日本人は、海外から入ってきた楽器をわざと、非整数次倍音が入るように改良しました。例えば、琵琶、尺八、三味線、能管(お能で使用される笛)などは、すべて海外から渡来した楽器ですが、渡来時には、なかった「さわり」(三味線)であるとか、「のど」(能管)といった装置をつけて、非整数次倍音(雑音)が出るように改良されています。
出典: https://sresonance.exblog.jp/22331326/
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ここで言う非整数次倍音は西洋人が追い求めた整数次倍音とは真逆で、先の虫時雨のようなもの。だから、西洋人には虫の声が雑音に聞こえるのだろう。
でも、日本人はそんな西洋人に雑音と言われるものを愛でた。それは1万年も自然と共に暮らし続けた縄文時代に育まれた日本人の感性と思えてならない。
■間(ま)の芸能
日本の音楽には楽譜というものがないと言う。演者は互いの間をはかりながら演じる。
そこは"観察"が重要視される世界であることは容易に想像がつく。
だからこそ"うつし"が重んじられた。
日本の芸能は究極のコミュニケーションと言えるのではないか。
よく観察しないとわからないものは、ぱっと見“見えない"と同義である。でも、よく見るとだんだんと"観えて"くる。そこに何かがある。
■衰退する日本文化
日本の神社は明治期に整理されて19万社以上から11万社に減り、その後も減り続けている。
外国の方は『日本人は無神論者だ』と言われるが、私はそう思っていない。
日本固有の神道も、伝来した仏教も、日本人の感性や所作にまだ十分に浸透しているから、表立って語らずとも良いだけだと。
だからこそ、特に神社の減少は日本そのものを揺るがしかねない。
■世界と生きる
自国の文化、感性、所作を知らずして、世界と戦えるだろうか、共生できるだろうか?
自分の根幹である生まれ育った自国の文化、感性、所作を知ることから始めよう。
そこには世界から羨望される日本の根幹がきっとあるはずだから。
今回のこの企画、楽しみで仕方がない。^_^