2009年 11月 20日
大ナゴヤ大学〜長者町授業 |
街にもいろんな顔がある!
〜「ゑびすまつり」から長者町の過去・現在・未来を考えよう〜
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/24

先の土曜日、生涯学習サークルの「大ナゴヤ大学」に参加してきました。家を出た8時半頃はまだ雨が降っていましたが、集合時間の10時には雨も上がり、街歩きには大いに助かりました。
今回は名古屋市の中心に在る日本三大繊維問屋街である「長者町」で行なわれている「ゑびすまつり」と来年から始まる「あいちトリエンナーレ」のプレイベント「長者町プロジェクト2009」を見学しながら、未来へ繋がるまちづくりの可能性を探り、できれば『ゑびすまつりに“大ナゴヤ大学”として実際に参加・出展をしよう!』とする授業でした。
■長者町とトリアンナーレ
もともと尾張の中心は今の清洲市。じつは「長者町」の名も、1610年の「清洲越し」と共に街ごと移ってきたそうです。ただ、江戸時代は特に繊維の街の顔を持っていた訳ではなく、江戸時代中期から昭和初期までは花街として賑わい、戦後は日本三大繊維問屋街の一つとして、もっとも栄えた時期を迎えたそうですが、昨今の産業構造の変化などから『問屋業』そのものが苦境に晒され、それに伴って長者町からも賑わいが失せていきました。
そんな長者町の現状を見かねて、最近では様々な町おこしの試みが行なわれており、その一つが今年9回目を迎える「ゑびすまつり」だったのです。そしてこの祭りにはクリエーターやアーティストの関わりもあり、アートによる町おこしも模索されていた事もあって、来年から始まる「あいちトリエンナーレ」の会場の一つとなりました。
「あいちトリエンナーレ」
http://aichitriennale.jp/index.php
「長者町プロジェクト2009」
http://aichitriennale.jp/chojamachi/
10時に集まった我々は「ゑびすまつり」会場の長者町へ。その賑わいの中、同時に行なわれている「長者町プロジェクト2009」のアートプロジェクトを幾つか見て廻り、その後自由時間にこの界隈を巡って何ができそうか考える事になりました。




授業内容は大ナゴヤ大学のHPに詳しいので、ここでは私が何を考えたのかを示したいと思います。
■目の付け処と共有
「目の付け処」には賑わいをうながすキーワードがあると考えます。それは心の動きを促す装置。その内生の発動は自己そのものと言ってもいいと思います。
「面白いものを見つけた」
「気になるものを見つけた」
知らないもの、未知なるものとの出会いは世界を広げる絶好のチャンス。昨今の情報の過多は、他方でかえって世界を縮めかねませんが、自分の気付きで開けた世界はある種必然でもあると思います。自分が動く事が大切なようです。
そして、自分で見つけたその世界を他者と共有する事は、自分の存在を分かち合う行為であり、そこから生まれる安心感は生きる糧となるでしょう。
もちろん、共有すると言っても必ずしも認めてもらえなくても良いのです。違う見方の存在を知ることも「共有する」と思うからです。その多様性こそが防御の形であって、私達の「存在」そのものを助けていると思うのです。
そう、多様性を持って存在できる事が『賑わい』の根源なのではないか、そう考えています。
アートは日常の中で、そんな違う世界へ誘うエアポケット。それは個人の内面へと入り込んで、自分と他者を自由に繋いで行くのです。気が付いたら、知らない所で、知らない人と親しくなって笑っているかもしれません。
・花壇プロジェクト

日頃から、どうも顧みられていない花壇はとっても悲し気です。
『わたしを見て!』 『気が付いて!』というアートがあって、私達が物事に気付く訓練ができれば素敵ではないかと考えました。
・街の痕跡発見!プロジェクト



今はビルのに囲まれたこの街も、よく見れば昔の街の痕跡がそのビルの側面に残っています。そこから賑わっていた昔の面影を再発見できないか。
・デザイン家紋プロジェクト

各お店にそれぞれマーク(デザイン家紋)を作り、さりげなくディスプレイして、お店を巡りながらそのマーク(デザイン家紋)を探して行く。気付く訓練とお店を訪ねて触れ合う事で『賑わい』を演出する。
・二つの世界プロジェクト〜長者町の今昔〜

今の世界と戦後間もなくの日本三大繊維問屋街と言われた頃を同時に体現するプロジェクト。
多くのこの街にご縁のあるお年寄りなどから当時の話しを伺って取材し、それに基づいてその面影をこの街を舞台に演じる。もちろん衣装なども当時のまま、街区や通り、大店の名前などは当時のままに再現する。
もちろん現代人とも気軽に話すが、折々に時代を感じさせる話しをし、現代に続く重層的な世界を感じてもらう。「私達はそんな歴史在る街にいる。」事の再認識。
そして、このお年寄りなどから当時の話しを伺う行為は、おじいちゃん達を意外と元気にするかも!(笑)
■町おこし、町づくり
実際には、先にも触れたようにすでに町おこし、町づくりの話し合いや実践は数多く試みられている地域です。
・コミュニティーの再生
・既存ストックの活用
・街全体の計画及びそれに基づく再開発
上記のように、すでに幾つかの切り口から長期的に取り組んでおられます。私もこの地域の持つポテンシャルは高く、この地域に留まらない視点からもいずれ再開発されていくと思います。すべては新陳代謝の如くに栄枯盛衰を繰り返します。この街が繊維の街に変わったように、再び新しい街がその歴史を踏まえて重層的に発展する事こそ、彼等が取り組んで、望んでいる事に他ならないと思います。
「多くの人が街に関心を持つことこそが、
もっとも重要な事です。」
彼等が言うように、今後この授業はそのお手伝いができればいいな、と思っております。
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あっ、こんな影も、なんか面白いな〜!!(笑)

〜「ゑびすまつり」から長者町の過去・現在・未来を考えよう〜
http://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/24

先の土曜日、生涯学習サークルの「大ナゴヤ大学」に参加してきました。家を出た8時半頃はまだ雨が降っていましたが、集合時間の10時には雨も上がり、街歩きには大いに助かりました。
今回は名古屋市の中心に在る日本三大繊維問屋街である「長者町」で行なわれている「ゑびすまつり」と来年から始まる「あいちトリエンナーレ」のプレイベント「長者町プロジェクト2009」を見学しながら、未来へ繋がるまちづくりの可能性を探り、できれば『ゑびすまつりに“大ナゴヤ大学”として実際に参加・出展をしよう!』とする授業でした。
■長者町とトリアンナーレ
もともと尾張の中心は今の清洲市。じつは「長者町」の名も、1610年の「清洲越し」と共に街ごと移ってきたそうです。ただ、江戸時代は特に繊維の街の顔を持っていた訳ではなく、江戸時代中期から昭和初期までは花街として賑わい、戦後は日本三大繊維問屋街の一つとして、もっとも栄えた時期を迎えたそうですが、昨今の産業構造の変化などから『問屋業』そのものが苦境に晒され、それに伴って長者町からも賑わいが失せていきました。
そんな長者町の現状を見かねて、最近では様々な町おこしの試みが行なわれており、その一つが今年9回目を迎える「ゑびすまつり」だったのです。そしてこの祭りにはクリエーターやアーティストの関わりもあり、アートによる町おこしも模索されていた事もあって、来年から始まる「あいちトリエンナーレ」の会場の一つとなりました。
「あいちトリエンナーレ」
http://aichitriennale.jp/index.php
「長者町プロジェクト2009」
http://aichitriennale.jp/chojamachi/
10時に集まった我々は「ゑびすまつり」会場の長者町へ。その賑わいの中、同時に行なわれている「長者町プロジェクト2009」のアートプロジェクトを幾つか見て廻り、その後自由時間にこの界隈を巡って何ができそうか考える事になりました。




授業内容は大ナゴヤ大学のHPに詳しいので、ここでは私が何を考えたのかを示したいと思います。
■目の付け処と共有
「目の付け処」には賑わいをうながすキーワードがあると考えます。それは心の動きを促す装置。その内生の発動は自己そのものと言ってもいいと思います。
「面白いものを見つけた」
「気になるものを見つけた」
知らないもの、未知なるものとの出会いは世界を広げる絶好のチャンス。昨今の情報の過多は、他方でかえって世界を縮めかねませんが、自分の気付きで開けた世界はある種必然でもあると思います。自分が動く事が大切なようです。
そして、自分で見つけたその世界を他者と共有する事は、自分の存在を分かち合う行為であり、そこから生まれる安心感は生きる糧となるでしょう。
もちろん、共有すると言っても必ずしも認めてもらえなくても良いのです。違う見方の存在を知ることも「共有する」と思うからです。その多様性こそが防御の形であって、私達の「存在」そのものを助けていると思うのです。
そう、多様性を持って存在できる事が『賑わい』の根源なのではないか、そう考えています。
アートは日常の中で、そんな違う世界へ誘うエアポケット。それは個人の内面へと入り込んで、自分と他者を自由に繋いで行くのです。気が付いたら、知らない所で、知らない人と親しくなって笑っているかもしれません。
・花壇プロジェクト

日頃から、どうも顧みられていない花壇はとっても悲し気です。
『わたしを見て!』 『気が付いて!』というアートがあって、私達が物事に気付く訓練ができれば素敵ではないかと考えました。
・街の痕跡発見!プロジェクト



今はビルのに囲まれたこの街も、よく見れば昔の街の痕跡がそのビルの側面に残っています。そこから賑わっていた昔の面影を再発見できないか。
・デザイン家紋プロジェクト

各お店にそれぞれマーク(デザイン家紋)を作り、さりげなくディスプレイして、お店を巡りながらそのマーク(デザイン家紋)を探して行く。気付く訓練とお店を訪ねて触れ合う事で『賑わい』を演出する。
・二つの世界プロジェクト〜長者町の今昔〜

今の世界と戦後間もなくの日本三大繊維問屋街と言われた頃を同時に体現するプロジェクト。
多くのこの街にご縁のあるお年寄りなどから当時の話しを伺って取材し、それに基づいてその面影をこの街を舞台に演じる。もちろん衣装なども当時のまま、街区や通り、大店の名前などは当時のままに再現する。
もちろん現代人とも気軽に話すが、折々に時代を感じさせる話しをし、現代に続く重層的な世界を感じてもらう。「私達はそんな歴史在る街にいる。」事の再認識。
そして、このお年寄りなどから当時の話しを伺う行為は、おじいちゃん達を意外と元気にするかも!(笑)
■町おこし、町づくり
実際には、先にも触れたようにすでに町おこし、町づくりの話し合いや実践は数多く試みられている地域です。
・コミュニティーの再生
・既存ストックの活用
・街全体の計画及びそれに基づく再開発
上記のように、すでに幾つかの切り口から長期的に取り組んでおられます。私もこの地域の持つポテンシャルは高く、この地域に留まらない視点からもいずれ再開発されていくと思います。すべては新陳代謝の如くに栄枯盛衰を繰り返します。この街が繊維の街に変わったように、再び新しい街がその歴史を踏まえて重層的に発展する事こそ、彼等が取り組んで、望んでいる事に他ならないと思います。
「多くの人が街に関心を持つことこそが、
もっとも重要な事です。」
彼等が言うように、今後この授業はそのお手伝いができればいいな、と思っております。
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あっ、こんな影も、なんか面白いな〜!!(笑)

by DEPTH-TRUCT
| 2009-11-20 13:32
| 雑 記





