2010年 01月 19日
生きること~温もり心に |
11日(月)、NHKのホリデーにっぽん「31文字のエール~詠み継がれる震災の歌」を見ました。
兵庫県神戸市の夜間定時制高校で、毎年国語の授業で取り上げられているのは地震直後からボロボロの作業服で復興作業に精を出しながら、それでも学校へ出てきた生徒達が書き留めた31文字の短歌。彼等の力強さがにじみ出るその短歌をキッカケに、今を生きる後輩達が自分を見つめる姿に迫っていました。
大震災から15年が経ち、それぞれの持つ苦しみや悲しみは時代と共に様々になってきて、2年生のある女生徒は「その身にはなれん。軽々しく分かった気にはなれない」といい、自分の短歌を発表するのも「同情されたくない」と反発する。
母子家庭だった彼女は16歳の時にその母を亡くし、働きながら懸命に一人で生きてきた。
そんな彼女も、後日一人の60代の同級生の真剣な発表を聞いて、心動かされる。そして、彼女が一年生の時に詠んだ短歌をやっと清書する気になった。
『生きること 疲れて手には亡き母の
携帯写真 温もり心に』
彼女が携帯電話のお母さんの写真を見せてくれた。そこには病床のベットだろうか、優しい母と共に写る柔らかな顔をした彼女が写っていた。
「自分が落ちて、思い込んだ時って誰にも必要とされてないなという思い込みに入っちゃうのよ。そういう時は見る。必要としてくれてたのも、多少なりとも頼りにしてくれてたのも、自分が覚えているからそれを思い出して生きようって思うから。なんか、生きろって言われている気がする。」
15年前、あの大震災を経験した先輩達が残した想い、それを基に今を生きる後輩達に自分を見つめる糧としようとした先生。そして、それによって少しは楽になるかもしれない生徒。
あの悲惨な経験は違う形になっても、後輩達を助けている。あの時、多くの人を助けられなかった想いは、こうして今も生きていると思います。
兵庫県神戸市の夜間定時制高校で、毎年国語の授業で取り上げられているのは地震直後からボロボロの作業服で復興作業に精を出しながら、それでも学校へ出てきた生徒達が書き留めた31文字の短歌。彼等の力強さがにじみ出るその短歌をキッカケに、今を生きる後輩達が自分を見つめる姿に迫っていました。
大震災から15年が経ち、それぞれの持つ苦しみや悲しみは時代と共に様々になってきて、2年生のある女生徒は「その身にはなれん。軽々しく分かった気にはなれない」といい、自分の短歌を発表するのも「同情されたくない」と反発する。
母子家庭だった彼女は16歳の時にその母を亡くし、働きながら懸命に一人で生きてきた。
そんな彼女も、後日一人の60代の同級生の真剣な発表を聞いて、心動かされる。そして、彼女が一年生の時に詠んだ短歌をやっと清書する気になった。
『生きること 疲れて手には亡き母の
携帯写真 温もり心に』
彼女が携帯電話のお母さんの写真を見せてくれた。そこには病床のベットだろうか、優しい母と共に写る柔らかな顔をした彼女が写っていた。
「自分が落ちて、思い込んだ時って誰にも必要とされてないなという思い込みに入っちゃうのよ。そういう時は見る。必要としてくれてたのも、多少なりとも頼りにしてくれてたのも、自分が覚えているからそれを思い出して生きようって思うから。なんか、生きろって言われている気がする。」
15年前、あの大震災を経験した先輩達が残した想い、それを基に今を生きる後輩達に自分を見つめる糧としようとした先生。そして、それによって少しは楽になるかもしれない生徒。
あの悲惨な経験は違う形になっても、後輩達を助けている。あの時、多くの人を助けられなかった想いは、こうして今も生きていると思います。
by DEPTH-TRUCT
| 2010-01-19 12:56
| 雑 記