2007年 07月 03日
ポジショニング〜スタンスの問題 |
新進気鋭のジャズピアニストの”上原ひろみ”さんのインタビュー記事が、たまたま入ったカフェに置いてあった雑誌に載っていました。彼女は1979年の静岡生まれ、(詳しいプロフィール)現在はニューヨークが活動の拠点ですが、活動はワールドワイドです。
確か以前にテレビでも見ましたが、17歳の時にジャズピアニストの巨匠チック・コリアと共演し、絶賛され、各レコード会社の争奪戦があったそうですが、彼女は「まだ、早い」と断ったそうです。
「音楽は、必ずしも音楽に関係するものから
できるわけではない。」
と、音大ではなく法政大学に進学してしまう。

もともと、ジャズピアニストは音大出と言ってハクが付く世界ではないけれど、チック・コリアを驚かす程弾けるのに、達観したような理由で別世界の大学に進むのは極めて珍しいと思います。
それは例えば「建築をやるのに文学を大学で学ぶ」に等しいからです。
「建築は、必ずしも建築に関係するものから
できるわけではない。」
”建築は器”なので、その廻りにある”生活”や”環境”、”風土”や”歴史”、”人々の想い”や”社会性”などを観ながら創る事になり、それは傍目には関係のなさそうなもの、しかもかなり不確かなものをすくい上げる作業に他なりません。
ただ、音楽のように”自らの内から発するもの”を表現しようとする場合、その廻りがなかなか見えにくいのは安易に想像ができます。
しかし、その表現をしようとする人間は、音楽の中に生きていますが、音楽自体はより”大きな輪”の中に在ることを、この当時17・8(才)の彼女はどこかで感じ取っていたのだとすれば、今の活躍も頷けますね。
”音楽が彼女を選んだのだと。”
確か以前にテレビでも見ましたが、17歳の時にジャズピアニストの巨匠チック・コリアと共演し、絶賛され、各レコード会社の争奪戦があったそうですが、彼女は「まだ、早い」と断ったそうです。
「音楽は、必ずしも音楽に関係するものから
できるわけではない。」
と、音大ではなく法政大学に進学してしまう。

もともと、ジャズピアニストは音大出と言ってハクが付く世界ではないけれど、チック・コリアを驚かす程弾けるのに、達観したような理由で別世界の大学に進むのは極めて珍しいと思います。
それは例えば「建築をやるのに文学を大学で学ぶ」に等しいからです。
「建築は、必ずしも建築に関係するものから
できるわけではない。」
”建築は器”なので、その廻りにある”生活”や”環境”、”風土”や”歴史”、”人々の想い”や”社会性”などを観ながら創る事になり、それは傍目には関係のなさそうなもの、しかもかなり不確かなものをすくい上げる作業に他なりません。
ただ、音楽のように”自らの内から発するもの”を表現しようとする場合、その廻りがなかなか見えにくいのは安易に想像ができます。
しかし、その表現をしようとする人間は、音楽の中に生きていますが、音楽自体はより”大きな輪”の中に在ることを、この当時17・8(才)の彼女はどこかで感じ取っていたのだとすれば、今の活躍も頷けますね。
”音楽が彼女を選んだのだと。”
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by DEPTH-TRUCT
| 2007-07-03 01:32
| 雑 記