締めくくり |
で、スペシャルライブはいつものようにベースは大阪から魚谷のぶまさ氏を迎え、名古屋のベテランピアニスト片桐一馬氏とのサポートはやはり最強。それぞれがジャンルレスで活躍するだけあって、この日のライブではこんな曲も披露してました。
「ウイスキーがお好きでしょ」石川さゆり
「夜桜お七」坂本冬美
「二人でお酒を」梓みちよ
今年の7月に岩倉市で行なわれたセントラル交響楽団とのポップスコンサートで彼女は初めて「演歌」を歌って好評だったらしく、来年に再演するらしいのですが、この辺りが歌われるかもしれませんね。
先の2曲は私も好きな曲。「ウイスキーがお好きでしょ」は、もともとジャズテイストな曲なのでジャズのライブハウスで聴いても違和感はありませんが、「夜桜お七」は意外でした!(←この選曲にはホントに驚いた)
坂本冬美は、ちょうど「天城越え」の頃の石川さゆりのようで、今もっとも脂の乗った演歌歌手と思ってて、この「夜桜お七」は”出来たいい曲”だなと聴いていました。
ただ、彼女の凄い所はそんなアクの強い歌も、しっかり『彼女の歌』として聴かせてくれるのです。「そんなのプロだから当たり前!」と言われるかもしれませんが、なかなかどうして、どの歌も自分の歌として歌える歌い手はどれほど居るでしょうか。じつは彼女の真骨頂の一つは、そこにこそあると思っていたりします。
この日、彼女は新たな面を垣間見せながら今年を締めくくってくれました。未来は誰にもわからないけれど、ある意味ずっと挑戦し続けてきた彼女らしい締めくくり方のように思えました。
今年もたくさん素敵な歌を聴かせてもらいました、ありがとね。来年は2ndアルバムなど、もっともっと良い年になりますように願っています。